煮詰まったら大いに悩め！スランプ脱出法！

まず、スランプは誰にも起こりうる問題であるということを、前提として
挙げておきます。もちろん、プロの演奏者に対してもです。
そして、スランプは、再開後1年くらいまではまず、起こりません。
なんとなく行き詰まる、頑張っているのに上達しているような気がしない、
などの状態は、再開後長く経ったほうが起こりやすいです。

実は、ピアノの練習がなぜつらいのかということを考えてみたことがあります。
多分最初に考えたのは今から10年以上前でした。
そんなことを考えた理由は、練習はキライ、でも発表会でカッコよく弾きたい、
大曲や有名曲を弾きたい、なんて考えるようになったからです。
今、私は練習が実はあんまりつらくありません。

キツイなと思うことは多々あります。でもイヤじゃない。つらいと思う理由の１つには、時々伸び悩む時期がどうしても出てくるから、
なんじゃないかなと感じることがあります。
頑張っているのに、結果が出ない。
頑張らなきゃと思うのに、体が動かない。

更に大人の学習者の方に絞ってまとめると、
１．時間が思うように取れないため、技術的な問題を解決したくても
　　気持ちばかり焦る
２．中断したところよりも先に進んでいるため、以前は問題にならなかった
　　ことが新たに問題として出てきた、
３．加齢により、楽譜を読むのが億劫になった、あるいは認識した
　　楽譜を指が追えない、などの理由なのに力不足だと思っている

さて、問題点を挙げてみました。
煮詰まったら大いに悩め！！
が、今回の私からのメッセージです。
え？意外？
だって悩むことって思ったより悪いことじゃないですよ。
悩みすぎて動けない人に対しては、背中を押してあげることもできますが。
伸び悩むって、自分が向上したいから、っていうことでしょ？
現状維持をしたいだけなら、そこまで悩まない、というか悩む必要はないと思います。

でも、昨日よりも今日、今日よりも明日、より、自分の理想に近づきたい。
私もそういう思いで練習をしています。
今までやっていたことを一旦置いておいて、別のことをやるってのもいいです。
やめるんじゃなくて休む。
今までポピュラーをやってなかったから仕上げてみようかなとか。
違う楽器をやってみるのもいい。
私は、なぜ自分がピアノを弾きつづけているのか分からなくなってしまった
ことがありました。そのとき、偶然エレクトーンを習っていたので、
同じ鍵盤楽器なのに表現が違うエレクトーンの世界にどっぷりはまってみて、
改めてピアノのよさ、自分がピアノを弾く理由を見つけ出しました。

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